AS Loves Insects - 小包中納言物語

蟲愛づるアスペルガー娘のパパとして生きる

心雑音の不安と対峙した蟲愛づる娘の結論

北海道はオホーツク海沿岸の街にある、妻の実家に帰省してきました。

新調した捕虫網を振り回し、東京ではお目に掛かれない昆虫たちの採集に成功した蟲愛づる娘は、文字通りの大自然に囲まれて終始伸び伸び過ごしているように見受けられました。

 

20℃にも満たない涼しい毎日で家族三人すっかりリフレッシュして東京に戻り、夏休み後半をのんびり過ごしていたある夜のこと。娘がiPadやマンガを眺めていつまでたっても寝付かないので、訳を聞いてみると「不安で眠れない」と訴えてきました。

実は一学期に校外で受けた健康診断で「心雑音」が聞こえると言われ、その後も小児科で心電図を取るなどした結果、循環器の専門医に一度診てもらうことになっていました。数日後に控えたその再検査の事を思うと不安で不安でしょうがない、北海道でも楽しく振る舞ってたけど、実は毎日不安で仕方なかったのだと、泣き出してしまったのです。

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簡易MIチェックテスト

過去記事からの抜粋です。チェックテストの結果を自動でチャートに描画するように更新しました。

insects.hateblo.jp

 

  1. 言語的知能
    話しことば・書きことばへの感受性、言語学習・運用能力など
  2. 論理数学的知能
    問題を論理的に分析したり、数学的な操作をしたり、問題を科学的に究明する能力
  3. 音楽的知能
    リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲・鑑賞のスキル
  4. 身体運動的知能
    体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力
  5. 空間的知能
    空間のパターンを認識して操作する能力
  6. 対人的知能
    他人の意図や動機・欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力
  7. 内省的知能
    自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する能力
  8. 博物的知能
    自然や人工物の種類を識別する能力

MIテスト©松村博士

できればお子さん自身に質問してみて、本人が主観的に当てはまると思っているものにチェックをつけて下さい。(低学年や小さいお子さんの場合は、質問の意味を易しく言い換えて質問する必要があるかもしれません)

◆言語的知能

 
 
 
 
 


論理数学的知能

数学や理科のほうが、国語や社会より得意だ。
ものごとの因果関係(原因と結果のつながり)を推測するのが得意だ。
ものごとの規則性や共通性を見つけるのが得意だ。
 科学に関する知識、理解が豊富だ。
 ものごとを数量的に表したり分析するのが得意だ。


◆音楽的知能

何かの楽器演奏が得意だ。
歌を歌うのが上手だ。
曲のメロディをすぐに覚えられる。
 打楽器で複雑なリズムを取ることができる。
 曲の和音を聞き分けられる。


◆身体運動的知能

全身を動かすスポーツが得意だ。
手先が器用で、細かい作業が上手にできる。
器具の扱い方は、ことばの説明や図解よりも実際に触ってみるほうがよくわかる。
 ものごとを覚えたりイメージするときに、手を動かしたほうがうまくできる。
 ダンスなどの身振りを覚えるのが得意だ。


◆空間的知能

ことばで説明されるよりも絵や図で説明されるほうがよくわかる。
ジグソーなどの図形パズル、ルービックキューブのような立体パズルが得意だ。
見た物や景色を思い出して正確に描ける。
 初めて行った場所でも、道に迷わない。
 数学の図形問題が得意だ。


◆対人的知能

自分一人よりも他の人と一緒のほうが学習や仕事がはかどる。
自分の知っていることを他人にうまく教えられる。
困ったことは自分一人よりも他の人に相談したほうがうまく解決できる。
 自分は他人に頼られることが多い。
 一人でするゲームより、他の人と一緒にするゲームのほうが得意だ。


◆内省的知能

一人で世の中の大事な問題についてじっくり考えるのが得意だ。
他の人と一緒よりも自分一人のほうが学習や仕事がはかどる。
自分自身を見つめ直したり反省したりするのが得意だ。
 困ったことは自分だけの力でうまく解決できる。
 他の人と一緒にするゲームより一人でするゲームのほうが得意だ。


◆博物的知能

何かの動物か植物、鉱物をよく見わけて名前がわかる。
宇宙・地球の成り立ちや生物の進化に興味があり詳しい。
都会よりも海や山など自然の中のほうが生き生きと活動できる。
 時計、靴などのコレクターズ・アイテムの細かい特徴をよく知っている。
  地球環境問題には強い関心があり詳しい。

 *1 

簡易MIスコア

 

いかがでしたか。もっとも、松村氏自身、このMIテストは厳密に客観的な性質のものではないので、「当たらずとも遠からず」と認識しながら日常の観察の目安として活用することを薦めています。ちなみにこれら八つの知能には、それぞれの知能を活かした場合の代表的な職業が挙げられています。

◆言語的知能 ⇒ 作家や演説家、弁護士

◆論理数学的知能 ⇒ 数学者や科学者

◆音楽的知能 ⇒ 作曲家や演奏家

◆身体運動的知能 ⇒ ダンサーや俳優、スポーツ選手、工芸家

◆空間的知能 パイロットや画家、彫刻家、建築家、建築家、棋士

◆対人的知能 ⇒ 外交販売員や教師、政治的指導者

◆内省的知能 精神分析家、宗教的指導者

◆博物的知能 ⇒ 生物学者や環境・生物保護活動家

*2

 Reference
本当の「才能」見つけて育てよう―子どもをダメにする英才教育

本当の「才能」見つけて育てよう―子どもをダメにする英才教育

 

 

*1:松村(2008)126-9頁。

*2:松村(2008)108頁。

親になって40過ぎても学び続ける本当の理由

前回の記事では、費用的にも時間的にも余裕のない子育て中のロスジェネ世代が大学で学ぼうとする際、コスパ的に放送大学が第一選択となり得ることをご紹介しました。

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とはいえ、かくいう私もいざ勉強するとなると、本来業務と育児・家事のフォローとの僅かなスキマ時間を活用するしかありません。図書館では娘の横で印刷教材を読み込んだり、家では居間のテレビで放送授業を受講したり、40過ぎて記憶力も理解力も下り坂になってきたのを実感しながら必死に喰らいついていく日々です。 そんな父親の姿を前にして、娘もあれこれ質問してきます。

「ねえパパ、それ何の勉強?」

「ねえパパ、それ面白い?」 

こうした質問に対して、勉強の内容を問われれば、その科目のあらましを平易なことばに変換して正面から答えますし、面白いかと問われれば、興味が尽きない科目はその面白さを、ハズレの科目は履修して後悔してる旨、正直に答えます。*1

ただ、娘からは上記のように勉強の「内容」や「目的」、「面白いか否か」を尋ねられることはあっても、「なんで勉強しなきゃいけないの?」という類の質問をされた記憶がありません。恐らく娘自身、ある程度勉強する理由が明確になっていることもあるかと思いますが、次のような指摘もあります。

子供に「何で勉強するの?」と聞かれたら、どう答えますか? | シンプルライフ

「なんで(お父さんお母さんはやらないで俺だけ)勉強するの?」という質問なんだよなこれ。つまり一番の正解は自分が勉強してる姿を見せること

2014/06/02 21:56
子供に「何で勉強するの?」と聞かれたら、どう答えますか? | シンプルライフ

親がいつも何かを学んでいたら子供からそんなこと聞かれないですよ

2014/06/02 20:31

昔から「子は親の鏡」と言われる通り、つまりは親の学問に対する日頃の姿勢なり行動なりを子どもは模倣するのだという意見です。このようなコメントが上記のように複数寄せられ賛同を得ているという事実は、多くの人が同様の経験なり感覚を共有している普遍的な傾向であることを示唆しています。

実際、そうした直感を裏付けるような先行研究もあります。

*1:といっても、自分の感心のある科目だけを選択できるので、後悔する科目は一学期に一コマ程度しかないのですが。

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止めてくれるなオバケさん、背中の若葉が泣いている。

一ヶ月のごぶさたです。はてなブログからも安否確認のメールが送られてきましたが、無事に生きてますのでご安心下さい。

insects

(id:insects) さま、お元気ですか?

AS Loves Insects - 小包中納言物語 を更新されてから約1ヶ月が経過しました。そろそろ次の記事を投稿してみませんか?

はてなブログは、あなたが日々の生活から感じたこと、考えたことを書き残すことができる場所です。記事を書き続けることで、あなたの感性や関心が読者にも伝わり、同じ興味を持つ人とのつながりが生まれるかもしれません。

ぜひ、はてなブログで、あなたの思いや考えを言葉にしてみませんか? 

 

前回のブログ更新からこの一ヶ月間、社会人編入学した大学の学期末試験で大忙しでした。毎学期、試験が近づく度に「なんでもっと早く準備しなかったんだろう」と後悔し、試験が終わると「こんなに面白い科目ならもっと深く勉強すれば良かった」と後悔する。学ぶということには、いくつになっても終わりがありません。

かく言う私も、博士研究員(ポスドク)という任期付きの不安定な研究職から足を洗い、民間企業の会社員として家族の食い扶持だけ稼いで、学問だと勉強だのとは無関係に生きていこうとした時期もありました。

ただ、毎日毎日ひたすら家と会社を往復する日々を繰り返すうちに、いわゆるビジネス書などでは飽き足らず、行き帰りの満員電車での瞬間英作文に目覚めたり、いつしか大学で専攻していた分野の教科書を読み返すようになっていきました。気がつけば「もう一度しっかり勉強したい」という気持ちを抑えられなくなっていたのです。

そうはいっても、転職はしたものの折からの不況で手取りは半減、とても学費を捻出できる余裕はありません。娘もまだ小さく手の掛かる時期、子育てをママだけに押し付けて自分だけ大学に通うのも気が引けます。ネットや郵送で各大学の資料を請求しつつ、授業料と時間という拘束条件のもとで最適解を計算したところ、導き出された結論は放送大学でした。

www.ouj.ac.jp

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虫を以て虫を制す

ついにヒアリが東京港でも発見された模様です。

 

www3.nhk.or.jp

 

NHKによれば「ベイト剤」と呼ばれる毒入りの餌で拡散を防ぐとのこと。ヒアリはスズメバチと同様、刺されるとアナフィラキシー・ショックを起こす大変危険な昆虫ですので、殺生も致し方ありません。日本国憲法十三条にも生存権が最大限に保障されていますし、刺すか刺されるかの場面でしたら殺虫剤の使用も正当防衛として容認されるでしょう。

 

しかし、ゴキブリや蛾などのいわゆる「不快害虫」に殺虫剤を使うことに関して、蟲愛づる娘は以前から悲しみとともに疑問を呈してきました。好き嫌いという感情を根拠に昆虫の生命を絶つ習慣は、感受性の鋭い特性の娘には受け入れられないのでしょう。娘はまた、ゴキブリ対策に使われるホウ酸団子についても、死骸を食べた動物が中毒を起こすという二次被害も懸念しています。

 

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修学旅行に行ってきました、家族で。

集団行動がそもそも無理な我が娘にも、修学旅行は平等にやってきました。

 

本来であれば、感覚過敏や不安による入眠障害などの理由を挙げて普通にスルーしてもよかったのですが、事前学習で「東京では見られない昆虫がいる」と知ってしまった以上、どうしても行きたくなってしまうのが蟲愛づる娘です。

 

考え抜いた末の落とし所として、同じ目的地に同じ日程で、家族旅行に行ってきました。
insects.hateblo.jp

 

【大人気★バイキング】1室3名様以上☆60分飲み放題付き!温泉で癒されよう♪<和室トイレ付>

それも行き先は、パパが小学六年生だったときと同じ目的地。宿も目と鼻の先。

当時は修学旅行専用の臨時列車を国鉄が用意してくれて、全車貸切のボックスシートで騒ぎながら行ったものですが、今どきは学校前から団体バスという少々味気ない風情となっています。我が家も時代の趨勢に合わせ、乗り合い送迎バスつきの格安プランで宿泊することに決めました。

 

そもそもシーズンオフの平日ですから乗客もわれわれ家族ぐらいだろうとタカをくくっていたところ、蓋を開けてみたら高齢者となった団塊の世代で満員札止め。これがまた皆さん指定席なのに自分の席を忘れるわ守らないわで、お国訛りの運転手さんも再三のお説教。その度にドリフ大爆笑の観客のような笑い声が車内に響き渡るという、要介護度あふれる修学旅行気分を味わうことができました。

 

「そのイヤーマフ、パパにも貸してくれ」と言いたいところをぐっとこらえて数時間、宿泊先に到着して疲れを癒やしていると、遠き山に日は落ちて、辺りはあっという間に夕暮れに。

 

すると遠くから、フォークダンスで盛り上がる子どもたちの歓声が聞こえてきました。窓の向こうの湖畔にはキャンプファイアーの炎も見えます。

 

娘は押し入れに閉じこもってしまいました。

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蟲愛づる娘は何故ウーパールーパーを飼うのか

Twitterの突然の仕様変更に伴ってアイコンが知らぬ間に丸形に切り抜かれてしまい、大手公式アカウントでも浅田飴 @seki_koe_nodo ‏や @NHK_PR などの勝ち組と下町の老舗玩具メーカーら被害者の会とに分断されて賑わった今日この頃。蟲愛づる娘も大好きな昆虫第一位のカマキリをゆるキャラ風にアレンジし、弊アカウントのアイコンをこしらえてくれました。ここぞとばかりに早速変更に踏み切りましたが、いかかででしょうか。

 

娘は何故カマキリ好きになったのか

さて、父親である私の似顔絵としてカマキリをモティーフにするほどカマキリ愛あふれる娘ですが、なぜ数ある昆虫のうちでも特にカマキリ推しなのかというと、甲虫や蝶に比べて形や仕草が人間っぽいからなのだそうです。そんなカマキリの魅力を、蟲愛づる娘の視点から列挙してみると、

  1. 頭部を人間のようにキョロキョロ回すことができる。
  2. 胸部が前胸と後胸とに明瞭に分かれており、前胸が人間の首のように細長くなっている。
  3. 前肢のカマがもはや脚ではなく人間の手のようであり、欧州で「祈り虫」と呼ばれるくらい敬虔な信徒の佇まいをしている。
  4. 複眼なのに偽瞳孔があり、人間の単眼のように視線を感じる。
  5. よくなつく。

といったところでしょうか。

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