小包中納言物語 - AS Loves Insects -

2Eギフテッドな蟲愛づる娘のホームエデュケーション

理想の数学先取り学習教材を求めて(2)

続報です。 

insects.hateblo.jp

  

蟲愛づる娘は、いわゆる視覚認知優位型です。

この視覚認知優位型の子どもは、算数でいえば計算ドリルのような反復学習に、拒絶反応を示すことが多いようです。

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念のため断っておきますが、陰山メソッドや公文式を否定しようとしているわけではありません。聴覚言語優位型や身体運動優位型の子には実に効果的なようですから。つまり、ピアノを習う場合にバイエルからコツコツと運指の練習に励んでピース版のFランクまで到達できるような子や、野球でいえば千本ノックを「もう一丁!」と自ら申し出て上達していく子などは、反復学習が適応だと考えられます*1

 

 

しかし、特にギフテッドで視覚認知優位型の子だと、原理や解法を一度説明されれば理解できてしまいます。にもかかわらず、たとえば速さと時間の数値だけ変えて異なる道のりを延々と20問も反復して解かされるドリルなど、彼らにとっては苦痛以外の何物でもありません。*2

 

加えて、我々の子供時代と異なり、昨今の算数教育業界には「掛算には順序がある」という掛算順序問題や、「比べられる量÷もとにする量=割合」の「くもわの公式」など、中学以降の数学学習にとって有害無益の奇妙な指導法が蔓延しています。先に進めないで足踏みするだけならまだしも、娘が算数アレルギーを発症して苦手科目になり始めたので、親としても危機感を抱き、前の学年まで戻って「リハビリ」を始めたわけです。

 

ところが、原理と解き方が理解できたらどんどん先に進んでいるうちに、5年生の終わりまでには復習が終わり、6年生からはむしろカリキュラムを追い越して「先取り学習」にが始まりました。その基本的なスタンスは以前に書いたとおりです。

insects.hateblo.jp

 

さて、その後の経過はというと、一学期のうちに小学校の算数を終わらせることができたので、夏休みを挟んで現在は中学の数学に進んでいます。その際、視覚認知優位型の娘に合った理想の数学先取り学習教材をあれこれ探し求めてきましたが、最終的に次のようなパターンに落ち着きました。同じような特性のお子さんにも参考になるかもしれませんので、シェアさせて頂きます。

 

1.検定教科書

 我々の中学時代の数学の教科書といえば、黒一色のインクで、延々と活字が並んで、言い回しも急に「だ・である体」になり、問題文など「求めよ。」「示せ。」「書け。」などという上から目線の命令形にカチンときて、桜中学の加藤優でなくとも放送室に立て籠もって抗議したくなったものです。

 ところが、いまの教科書のカラフルなこと。全ページオールカラーで、大判で、随所に一流予備校講師の板書のような気の利いたダイアグラムが散りばめられています。大型書店で下手な教材を買い与えるより、検定教科書を取り寄せてダイレクトに取り組むほうが、よほど視覚に訴えかけてきます。

hirokyou.jp

 

2.シミュレーションアプリ

教科書に加えて、タブレットスマホ向けの、グラフィカルでインタラクティブなシミュレーションアプリを併用しています。従来の学校教育が、口頭説明・板書・活字の教科書・問題集の組み合わせだったことを考えると、時代は大いに視覚認知優位型に味方しています。

数学アプリの特長|どこでもワーク(図形編)iOS/Android

【東京書籍】教科書・教材 中学校 数学 アプリケーションAndroid

 

関数サプリ

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 (iPad / チャレンジ会員のみ・小学生でも使用可)

 

3.AppliS×エターナルスターダスト

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とにかくまずは動画をご覧ください。

www.youtube.com

スマホゲーム×参考書という発想です。しかもこのゲーム、CGといい、BGMといい、無駄にクオリティが高いです。最近のWEBデザインの用語で言えば、「没入感」が半端ないです。

gakken-ep.jp

「隔世の感」という言葉はこういう時のためにあるんでしょう。白黒教科書の時代から考えると随分進歩したものです。視覚認知優位型のお子様におかれましては、是非、タブレットの大きめの画面で、イヤホンをつけて、グラフィックとサウンドを堪能して頂きたいものです。

Application×Study AppliS 中1 5教科 (スマホゲームで勉強できる)

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Application×Study AppliS 中2 5教科 (スマホゲームで勉強できる)

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Application×Study AppliS 中3・高校入試 5教科 (スマホゲームで勉強できる)

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一応、真面目に解説しておくとですね、数学のゲームは実は4択問題のドリル形式です。どこかで避けて通れないのが反復学習です。ただし、無味乾燥な紙ベースのドリルと異なり、さすがにこれは娘もハマっています。

 なお、参考書の説明は結論としての要点をまとめてあるだけですので、原理から理解する場合には上述の検定教科書は必要です。

 

実際の学習手順

まず、一日おきに教科書を1回30分(たまに延長して45分)、原理の理解を重視しつつ、例題を試しに解きながら読みます。練習問題や問いは全問解こうとせず、必要に応じてピックアップします。

図形や関数など、シミュレーションアプリが対応している単元では、実際に動かしながら教科書の理解を補足します。1回の学習につき1節もしくは1項ずつのペースになります。

翌日つまり中日には、エターナルスターダストのゲームで、前日学習した単元の問題に挑戦します。

 

これぐらいのペースなら、ホームエデュケーションでなくとも、共働き世帯であっても、親がフォローするのも十分可能なのではないでしょうか。

 

意外と厄介なのは、中1の最初の単元である「正負の数」「文字と式」でしょうか。もともと代数的な操作の決まり事で、数学をゲームに例えると試合前のルール説明、どうしても視覚的でない無味乾燥な学習になりがちです。シミュレーションアプリの出番も少なくなります。

ここをクリアすれば、関数や図形の数学の愉しみの世界が始まるのに、多くの生徒が躓いてしまうのは勿体ない話です。中1ギャップは、こんなところにも立ちはだかっています。

4.Algebra Touch

と、途方にくれていたところ、やはり探せばあるんですね。「移項」「分配法則」など「代数的な操作の決まり事」のみに特化したニッチなアプリが。しかもタッチパネルをタップしてスワイプするだけ。代数操作を視覚と身体で理解させてくれます。こちらもとにかくまずは動画をご覧ください。

www.regularberry.com

www.youtube.com

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おかげさまで蟲愛づる娘も大喜びで取り組んでおり、晴れて中1ギャップを飛び越えることができました。有料アプリですが、市販の薄めの問題集を買ったと思えば安いものです。(2017年9月12日追記)

 

 

さて、以前から素数に神秘的な魅力を感じていた娘ですが、最近は円周率の虜になっています。先日、ついにAmazonのオススメ欄に表示された例の本をおねだりされてしまいました。

円周率1000000桁表

円周率1000000桁表

 

「ただ円周率が延々と印刷されているだけだよ」と念を押したのですが、いざ現物を手にすると、うっとりとしながらページをパラパラとめくり、ところどころ特異な配列をみつけては歓声を上げ、結局その日は丁重に枕元に据えて眠りについていました。何を夢見ているのやら、2Eギフテッドの乙女心は理解不能です。

 

暗黒通信団 -The Darkside Communication Group-

*1:私はピアノはいきなりコードから、野球は走り込み拒否でした。どちらも上達しませんでした。

*2:しかも、困ったことに、現在の学校教育システムでは、理解できたからといってどんどん先に進ませてくれるわけではなく、次の単元が始まるまで、延々とドリルやプリントに取り組まざるを得ないのです。一応、娘の学校でも算数は「習熟度別」のクラス編成になっているのですが、初級から中級、上級とクラスアップしていくにつれて、先の学年まで進むわけではなく、反復学習の問題数が増えてスピードを競うようになるというのです。